- 月収が高いと思っていたら、全然そうでもなかった
- トラック運転手は運転だけのイメージが強かったけど、いざ働いたら思った以上の重労働だった
- もう少し休みが安定しているかと思っていたけど、週1日休めるか危うい
- 苦労して働いたにも関わらず、ボーナスは無かった
こうした事情から、トラック運転手を辞めたいとお考えの人も多いのではないでしょうか。
トラック運転手といえば、お客様のために日々全国各地を走り回ります。
配送物が無事に届くのも、配達してくれる運転手の存在あってこそです。
しかし、同時にトラック運転手はブラック企業の特徴が強いことでも知られております。
それ故、辞めたいと考える人も少なくはありません。
ただ、いざ辞めるとなると、「本当に辞めても大丈夫なのか?」、「辞めた後どうすればいいのか?」などの悩みに直面するでしょう。
本記事では、そんなあなたに向けてトラック運転手の実態をおさらいし、今後どう行動すればいいかをまとめました。
トラック運転手を辞めたい気持ちはあるけど、どう決断しようか悩んでいる。
今の職場と決別し、新しい道に進める。
目次
まさにブラック?トラック運転手のヤバい実態5選
トラック運転手の仕事は、ブラック企業の特徴が強いことで有名です。
あなた自身既に直面しているのではないでしょうか。
本段落ではおさらいの意味も踏まえて、以下のようにまとめました。
- 運転だけじゃない?荷物の積み降ろしが超大変
- 長時間労働上等?休日も少なめ
- 労働作業に見合わない賃金
- 唯一の楽しみが台無し?ボーナスが出ない
- 全責任を負う?事故を起こしたら全額負担
運転だけじゃない?荷物の積み降ろしが超大変
運転手と聞いたら、ただ運転するだけのイメージが強い人も多いのではないでしょうか。
しかし、それは大きな間違いです。
トラック運転手の場合、運転だけではなく荷物の積み降ろしも行います。
配送先によっては重い荷物を扱うので、重労働になることも多いです。
特に夏は、暑い中荷物の積み降ろしを行うので、瞬く間に体力は奪われます。
こうしたハードワークっぷりから、辞めたいと考える人は続出しています。
長時間労働上等?休日も少なめ
トラック運転手は、長時間労働で知られております。
会社員の業務時間は、通常8時間(残業は除く)ですが、トラック運転手は8時間を余裕で上回ります。
その証拠に、リアルの声を見てみましょう。
中距離運転手みたいなのですが、朝の7時から20時ごろまで働いて、自宅に帰り夜中の1時から出勤するのは普通なのでしょうか?
引用元:Yahoo!知恵袋
トラック運転手です。
毎日12〜13時間休憩無しで働いています。(2時30分〜15時30分)引用元:Yahoo!知恵袋
トラック運転手の労働時間ですが、今朝午前5時に勤務が始まり、21時40分に終わりました。明日も午前5時からの勤務なので8時間の休息が確保されていません。また16時間の拘束も越えています。
引用元:Yahoo!知恵袋
このように、休む間もなく長時間労働を強いられていることが分かります。
労働作業に見合わない賃金
トラック運転手の中には、低賃金で労働を強いられているケースも少なくはありません。
こちらもリアルな声をいくつか拾いましたので、見てみましょう。
土曜午後帰宅の日曜午後出で手取り22~27、ボーナス無しとか
金曜午後帰宅の月曜早朝出で手取り40~ ボーナス有りの社員旅行有りとか、
最低、月1~2回やっと家に帰れて手取り16(TT)なんて人も聞いた事あります。引用元:Yahoo!知恵袋
トラックドライバーです。
某大手運送会社の大型運行車は年収800万円は有ると聞きます。
逆に4t車でも年収250万円を下回る所も知ってます。引用元:Yahoo!知恵袋
このように、先ほど触れた労働時間で、さらに賃金が少ないという有り様です。
ただ、会社によっては年収が高いところもあるので、一概に「トラック運転手=低賃金」とは言えません。
唯一の楽しみが台無し?ボーナスが出ない
夏と冬、年に2回支給されるボーナスは、サラリーマン至福のご褒美といっても過言ではありません。
ところが、トラック運転手の場合は、ボーナスが支給されないケースもチラホラあります。
仮にもらえたとしても、寸志程度の額ということも・・。
唯一のご褒美がもらえないことに失望し、辞めたいと考える人も多いようです。
全責任を負う?事故を起こしたら全額負担
運転する以上、なるべく無事故で済ませたいものですが、中にはやむを得ず事故を起こしてしまうケースもあります。
ただ、事故以上に厄介なのは、修理代の弁償を全額負担させられるというケースです。
例えば、会社側の点検不足による故障でも、本人負担になることがあります。
お金を稼ぐために働いているのに、弁償を請求されては話になりません。
こうした理不尽なことが理由で辞めたいと考える人もいます。
迷いを振り切れ!トラック運転手を辞めたいけど抵抗を感じる人
ここまでの話を聞いても、まだトラック運転手を辞めることに抵抗を抱いている人は多いのではないでしょうか。
しかし、本段落で解説する3つの項目に目を通していただければ、より気持ちが楽になります。
過労で精神的に追い込まれる
長時間労働による過労が続くと、やがては精神的に追い込まれます。
そうなると、うつ病発症のリスクを高めたり、最悪の場合自ら命を絶ったりするという危険があります。
うつ病でも治すのに時間が掛かりますが、命は一度失ったら二度と戻ってくることはありません。
他人事のように聞こえるかもしれませんが、過労による自殺は過去にも実例があります。
そのため、決して他人事とは思わないでください。
転職が難しくなる
意外と有名な話かもしれませんが、年齢を重ねるほど転職活動は難しくなります。
なぜなら、企業は可能性のある若者の育成に注力したいと考えるからです。
そのため、30代~40代になると、簡単に雇ってはもらえません。
「まだ様子を見る」、「後1年は続ける」なんて言っていると、あっという間に年月は過ぎます。
中途半端にダラダラ続けるぐらいなら、思い切って転職活動を行いましょう。
トラック運転手を辞めても後戻りできる件
あなたがトラック運転手を辞める上で、一番知っておいてほしいことがあります。
それは「トラック運転手は辞めても後戻りできる」ということ。
先ほど「年齢を重ねるほど転職活動は難しくなる」と言いましたが、トラック運転手は例外です。
トラック運転手の場合、万年人手不足なので、年齢を問わず採用される傾向にあります。
そのため、仮に「またトラック運転手をやりたい」と思っても、比較的簡単に後戻りできるのです。
トラック運転手を辞めないほうが良い例
ここまではトラック運転手のヤバい実態を中心に解説しましたが、中には辞めないほうが良いケースもあります。
今から解説する2つの項目に該当する場合は、一度踏みとどまってみてください。
突発的に辞めたいと感じた
ある日、ふと急に辞めたいと考える人も多いのではないでしょうか。
「上司から怒られた」、「連勤で体が疲れた」、「憂鬱な気分で労働意欲が起きない」など、人それぞれ事情はあるでしょう。
しかし、突発的に辞めるのはおすすめしません。
なぜなら、突発的な感情は一時的に過ぎないからです。
少し時間を置けば、基本的に落ち着きます。
そのため、突発的に辞めたいと思った場合は、感情のまま行動するのではなく、1週間程度様子を見ましょう。
入社してまだ浅い
入社して早々は、仕事に慣れていない時期でもあります。
ミスの重なりも相まって、労働意欲が低下しがちです。
しかし、この手のケースは、他の業界でも言えることです。
新人の内は慣れていないわけですからミスして当たり前ですし、大変と感じるのも無理はありません。
あなたのスペックやトラック業界云々の話ではないので、早まる必要はありません。
ただし、毎日のようにパワハラを受けたり残業代が払われなかったりと、明らかに理不尽な扱いを受けている場合は、即退職を検討しましょう。
ブラック企業に無理して居座る理由はありません。
トラック運転手を辞めるときの注意点とポイント
ここまでの話を聞いて、「トラック運転手を辞める!」と決意できた人もいることでしょう。
しかし、何も考えずに辞めるのは非常に危険な行為です。
今の職場を辞める際は、本段落でお話するポイントを抑えておきましょう。
転職先を見つけておく
後の安心を考えたら、在職期間中に転職先を見つけておくとベストです。
次の職場が決まっていないまま辞めてしまうと、貯金を崩しながら生活していかなければなりません。
最初の内は余裕があっても、じわじわと減る残高に冷や汗をかかざるを得ないでしょう。
失業手当を受けるという方法もありますが、ずっともらえるわけではありません。
そのため、確実に安定を求めるのであれば、退職前に転職先を見つけておくことが賢明です。
有給休暇を消化しておく
トラック運転手は、ただでさえ休みが少ないこともあり、有給を取得するのもままなりません。
退職する人の中には、有給を消化できていないケースもあります。
しかし、有給取得は労働者に許された権利です。
会社側が従業員の有給取得を拒否した場合、違法に当たります。
そのため、あなたは堂々と有給を使用していいのです。ましてや辞めるのであれば、なおさらではないでしょうか。
トラック運転手を辞めた後の道5選!
トラック運転手を辞めるものの、問題は次の職種です。
できることなら、現職のスキルを活かしたいとお考えの人も多いのではないでしょうか。
本段落では、現職のスキルを活かせる職業から、別方向の職業をまとめてみました。
別の職場に変える
- 上司からのパワハラが酷い
- 残業代が支払われない
- 有給が取得できない
こうした事情で、退職を検討している人も多いことでしょう。
ただ、これらの事情はトラック運転手というよりは、会社の体制に問題があります。
トラック運転手全ての職場が、このような環境とは限りません。
中には、社員に手厚い保障をしてくれる会社だってあります。
そのため、上記のような事情でお悩みの場合は、職場を変えるという選択肢を検討されるとよいでしょう。
バスの運転手
運転手繋がりということで、バスの運転手も1つの選択肢です。
運転がメイン業務になるので、トラック運転手時代に培ったスキルをそのまま活かせるのがポイント。
重い荷物の積み降ろし作業もないので、トラック運転手に比べて肉体面での負担は減るでしょう。※お客様の荷物を積み降ろしする際に、手伝うことはあります。
ただし、トラック運転手と同様、長時間労働になることが多いです。
加えて、お客様と接する機会も多くなるので、ある程度の接客スキルが求められます。
また、バスの運転手になるには大型二種免許が必要なので、持っていない人は事前に取得しておきましょう。
タクシー運転手
タクシー運転手もドライバー繋がりということで、1つの選択肢に挙げられます。
運転のスキルをそのまま活かせるので、トラック運転手を経験している人なら相性がよいかもしれません。
ただし、タクシー運転手もバスの運転手と同様に、二種免許の取得と接客スキルが求められます。
また、東京や大阪、神奈川などの都心部エリアは、地理試験に合格しなければなりません。
地理試験では、道路や建物、公園など、名所関係の問題が出題されます。
都心部エリアでタクシー運転手を希望の方は、周辺地域の名所を把握しておきましょう。
工場勤務
バスの運転手で培ったスキルは、工場勤務でも役立てることができます。
なぜなら、工場勤務では荷物の持ち運びや機械の操作など、体力を使う作業が多いからです。
バスの運転手で荷物の積み降ろしや長時間の作業に慣れている方であれば、工場勤務での活躍は見込めます。
ただし、職場によっては、残業や夜勤で長期労働を強いられることもあります。
未経験の業界に挑戦する
上記4つの選択肢が難しい場合は、思い切って未経験の業界に挑戦するのもありです。
自分に絶対合わないと思っていた仕事でも、いざやってみると意外に合うかもしれません。
既に興味のある職種がありましたら、辞める前に資格の取得に励んでおくとよいでしょう。
ただし、未経験の業界に挑戦できるのは若い内です。
先ほども話した通り、企業は若者を優先的に採用するため、歳を重ねている人ほど不利になります。
そのため、未経験の業界に転職したい人は、1日でも早く転職活動を始めましょう。
「トラック運転手を辞めたい」と言えない人が取るべき方法
トラック運転手を辞めようとは思っていても、「辞めたい」の一言を言い出せない人も多いのではないでしょうか。
ですが、心配は不要!
そんな悩みを持つあなたの役に立ってくれるのが、退職代行サービスです。
退職代行サービスとは、業者側があなたの代わりに退職手続きを行ってくれるサービスのことです。
驚くことに一度依頼が成立すれば、全て業者が対応してくれるので、あなたは二度と出社することなく会社を退職できます。
今の職場を1日でも早く辞めたい人は、退職代行サービスの利用を検討してみてください。
各業者を徹底的に比較した上でまとめましたので、きっと参考になるでしょう。
詳しくは下記ページにまとめていますので、よろしければ一度ご覧になってみてください。
まとめ
トラック運転手は人々の生活を支える上で、必要不可欠な職業です。
しかし、それはあくまでも我々消費者の目線に過ぎず、労働者から見たら事情は変わってきます。
蓋を開ければ、ほぼブラック企業といっても過言ではない実態の数々。
あなたは、今後もそんな職場のために尽くしたいと思いますか?
私だったら即答で「NO」と答えます。
「お客様のため」だとか、いくら耳障りのいいことを言っても、そんなのあなたには全く関係ない話です。
あなたが今の職場をこれ以上続けるのが難しいと感じたら、辞めても問題ありません。
ブラック企業から1日でも早く抜け出し、新たな社会人ライフをスタートしましょう!