退職の基礎知識

メリット多数?退職の理由で嘘を付くのは全く問題ない件!ただし注意点も

退職申告をするとき、本当の事を言い出せずに嘘の理由で申告しようとお考えの人も多いのではないでしょうか。

しかし、「嘘を付いて退職申告することは大丈夫なのか?」と心配になる人もいるでしょう。

そこで本記事では、退職の理由における諸事情をまとめました。

本記事をご覧いただき、あなたに合った退職の理由を伝えましょう。

 

本記事がオススメな人

退職で嘘の理由を言って良いか悩んでいる。

 

本記事を読むメリット

嘘の理由で退職申告しても、抵抗なく辞められる。

 

【結論】退職の理由が嘘でも全く問題ない件

最初に結論を申しますと、退職の理由が嘘でも全く問題ありません。

なぜなら、法律上では退職理由に関する規定はないからです。

逆に退職は労働者の権利として認められているので、申告した時点で退職は有効となります。

つまり、嘘どころか理由すら言わなくても大丈夫ということですか?
その通りです!

ただ、普通に退職申告しようとしたところで、必ず理由を聞かれるのがオチです。

そのため、いずれにせよ理由を考えておく必要があります。

円満退職も?退職の理由で嘘をつくメリット

嘘って聞くと何だか抵抗を抱いてしまいがちですが、退職申告時に関してはメリットをもたらしてくれることがあります。

本段落では3つのメリットをまとめました。

円満退職を見込める

1つ目の理由は円満退職を見込めることです。

実際は不満があっても、言葉の通り嘘なので前向きな理由にすることだってできます。

ですので、会社の方といざこざを起こさずに辞められるでしょう。

事例は後ほど詳しく解説いたしますので、そちらをご参照ください。

退職後も勤めていた会社と関係を崩さずに済む

先ほどの内容に続きますが、円満退職を実現できれば、退職後も会社との関係を崩さずに済めます。

というのも、会社によっては退職後も給与の支払いや雇用保険の手続きなどで連絡を取り合うことがあります。

そうしたとき、不満のある辞め方だとお互い気まずくなります。

しかし、嘘の理由による円満退職なら、気まずくない雰囲気で退職後の手続きも進められます。

会社側から引き止められにくくなる

嘘の理由にすることで、退職せざるを得ない状況にもできます。

そうなると、会社側も止めように止められません。

結果、スムーズな退職を実現できます。

リスクあり?退職の理由で嘘をつくデメリット

嘘の理由を付くことでメリットがある一方、デメリットも潜んでいます。

3つまとめました。

バレたら終わり?嘘を最後まで貫き通す

嘘の理由となると、仮にバレてしまった後が気まずくなります。

状況によっては退職を引き止められる可能性もあり、作戦が水の泡です。

そのため、最後まで嘘を貫き通す必要があります。

嘘の理由で申告する際は、理由だけではなく、質問を深掘りされたときのことも想定しておきましょう。

住んでいる場所によっては退職後の行動にも注意を!

無事に退職できても、その後の行動にも注意しなければなりません。

例えば、遠くに引っ越すという理由で退職したにも関わらず、結局引越ししないままでいると、上司や同僚と偶然バッタリ会ったときが気まずくなるでしょう。

嘘を付いて辞めた事がバレると、悪評を流される可能性もあります。

そのため、嘘の理由を話す際は、退職後の事も頭に入れておく必要があります。

罪悪感を抱いてしまう

優しい人だと、嘘をついた際に罪悪感を抱いてしまうこともあります。

罪悪感を抱きながらの退職は、表上は円満退職でも、ご自身にとってはモヤモヤが残るでしょう。

モヤモヤを振り払うには、「なぜ自分は会社を辞めるのか?」、「会社にどういう不満を抱えているか?」など、退職する経緯を今一度おさらいしてください。

そうすることで、自分の目的をハッキリさせられて会社を辞めることへの抵抗を抑えられます。

どんな嘘がいい?会社を納得させる退職の理由8選

では、いざ嘘の理由で退職申告することになった場合、どのような理由で申告すればよろしいのでしょうか?

本記事では、8つの事例を解説いたします。

①家族が病気になった

家族が病気になると介護が必要になるため、仕事を続けるのが難しくなります。

家族がらみとなれば、会社側も引き止めにくくなるので、退職の口実としては申し分ありません。

ただし、退職後に転職先の会社に出勤しているところが見られると、嘘だとバレる可能性があります。

家族の病気を理由に退職申告する場合は、辞めてしばらくの期間はなるべく人に見られないようにしましょう。

また、病名も伏せてください。

例えば、退職から半年後にバレたとしましょう。

そうしたとき、病名を言っていなければ「体調が良くなってきている」という風に言い訳できます。

②自分が病気になった

家族を理由にしたくない場合は、自分が病気になったと言い訳するのもいいでしょう。

これ以上無理して仕事を続けると会社に迷惑を掛ける」といった言い方をすれば、会社側も退職を認めざるを得なくなります。

ただし、退職申告の直前で体調を崩したフリとかすると、怪しまれる可能性があります。

体調不良を言い訳にする場合は、退職申告の以前から体調が悪い素振りを見せておくといいでしょう。

また、会社によっては医師からの診断書の提出を求めてきます。

そのため、実際に体調不良を感じていない場合は要注意です。

③引っ越すことになった、地元に戻ることになった

遠くの地に移住する」や「地元に戻ることになった」など、引越しを理由に退職するのもいいでしょう。

ただし、家族の病気の項目でも解説しましたが、転職先の会社に出勤している姿を見られると嘘だとバレてしまいます。

また、引越しを口実にする場合、その理由も聞かれるケースがほとんどです。

嘘だとバレないよう上手く貫き通さなければなりません。

④他にやりたい仕事が見つかった

他にやりたい仕事が見つかったという理由なら、相手も引き止めにくくなります。

ただ、中には深掘りして質問してくる上司もいます。

質問に対して上手く答えられないと、嘘だと見抜かれる可能性があります。

他の仕事をやりたいという理由にする場合は、以下のポイントを抑えておきましょう。

  • どんな仕事か(業種や職業など)
  • なぜ、その仕事をやりたいのか?
  • 今の職場で挑戦できない理由

⑤資格取得の勉強に励みたいため

資格取得を口実に退職するのも1つの方法です。

資格の種類によっては猛勉強が必要になるので、仕事との並行は難しくなります。

目的達成のためとなれば、会社も引き止めにくくなるでしょう。

ただし、「勉強期間が1ヶ月~3ヶ月」と短期間なものや、「〇〇検定3級」といった難易度の低い資格を口に出すのはNGです。

簡単に取得できる資格だと、「仕事と並行してやれば?」などと言われて引き止められてしまいます。

資格を理由にする場合は、国家資格といった難易度の高いものがいいでしょう。

⑥学業が忙しくなるから

学生の方であれば、学業が忙しくなるのを理由にすることもできます。

勉強は学生にとって大事なことなので、これを理由にすれば職場も強くは引き止められません。

ただ、言葉の通り学生限定の理由となります。

⑦転職先が決まった

転職先を決めたということにすれば、会社側も引き止めにくくなります。

ただ、転職先について詳しく聞かれることもあるので、上手く受け答えられるように「どんな業種に転職するのか?」など、設定を考えておきましょう。

⑧一身上の都合のため

最初の方でもお話しましたが、本来退職をするのに理由なんて必要ありません。

そのため、上手な理由が思いつかない場合は「一身上の都合」といっても大丈夫です。

会社側がしつこく聞いても、「諸事情で詳しくは言えません」と対処しておけば問題ありません。

円満退職にするための伝え方

ここまでは「嘘の理由の事例」を解説しましたが、円満退職を望むのであれば、もう少しアレンジを加える必要があります。

本段落では、円満退職にするための伝え方を解説いたします。

感謝の気持ちを述べる

会社を辞めるとき、本心では不満があっても感謝の気持ちを述べましょう。

不満を伝えると、相手にもネガティブな気持ちを与えてしまい、モヤモヤが残る形での退職となります。

逆に感謝の気持ちを伝えれば、少なくとも悪い気持ちにはならないので、円満退職を見込みやすくなるでしょう。

自分に非があるように伝える

事情にもよりますが、自分に非があるように伝えるのも効果的です。

自分に非があるという趣旨を伝えることで、会社を責めるような印象を抑えられて、いざこざを起こさずに済みます。

これにより、話し合いがスムーズに進んで円満退職に繋がりやすくなります。

職場の悪口や否定はやめておく

自分に非があるという風に伝えるのは無理」だとしても、職場の悪口や否定はNGです。

職場の悪口や否定は、言い方を変えれば不満になります。

先ほども解説しましたが、不満は相手にも悪い印象を与えかねません。

円満退職を望む場合、どんなに不満があっても、職場の事を悪く言うのだけは止めましょう。

本当も嘘も関係ない!退職申告するときの注意点

退職申告は、やり方次第ではトラブルに繋がる恐れがあります。

これは、本当の理由であろうが嘘の理由であろうが関係ありません。

3つの注意点をまとめましたので、見てまいりましょう。

自分の意思を崩さない

退職申告すると、会社によってはしつこく引き止めてくることがあります。

今の会社には君が必要」、「待遇を良くするから」など、甘い誘惑を仕掛けてくることもあれば・・

君が辞めたら会社が苦しむことになる」、「この裏切り者が」など、脅してくるパターンまで様々です。

ただ、本気で会社を辞めたい場合は、こうした悪魔の囁きに対しても打ち勝つ必要があります。

でも、こうした言葉をかけられると言い返せる自信がありません。どうしたらいいのでしょうか?
それならご安心ください。対処法なら下記記事にまとめてあります!よろしければ一度ご覧になってみてください。

退職は余裕を持って伝えておく

法律上だと、退職申告は2週間前に行うことが義務付けられています。

しかし、実際に2週間だと業務の引継ぎや退職の手続きなどでバタバタしがちです。

繁忙期だと引き止められてしまう可能性もあります。

先ほど解説した円満退職に繋げることも考えたら、2ヶ月~3ヶ月前には伝えるのがいいでしょう。

転職活動は事前に行っておく

無事に退職できても、転職先が見つかっていないとその間無職になります。

特に1人暮らしの場合、貯金を切り崩して生活していくことになるので、できれば転職先を見つけておくといいでしょう。

転職先が見つかっていれば、退職の理由にもできますからね!

どうしても退職を切り出せないときの手段

嘘を付くのはいいけど、後でバレるのが心配」、「会社を辞めたい気持ちはあるけど、嘘の理由ですら言い出せない」など、不安を抱いている人も多いのではないでしょうか。

そうした人は、退職代行サービスを活用してみるといいでしょう。

退職代行サービスとは、言葉の通り業者があなたに代わって退職手続きを行ってくれるサービスのことです。

退職申告から退職後の手続きまで対応してくれるので、1人で悩みを抱え込む必要はありません。

もちろん、依頼料金は発生しますが「確実に退職を成功させてくれる」と考えれば、お得と言えます。

退職代行サービスについては、下記記事に詳しくまとめています!よろしければ一度ご覧になってみてください。

どうしても自分1人で退職をするのが厳しいという方は、退職代行サービスの利用を検討してみてください。

まとめ

会社を辞めるときは、嘘の理由でも問題ありません。

嘘の理由によって円満退職を見込めることもあるので、本当の事を言い出せない人は、本記事でお話した事例を元に退職理由を考えてみてください。

ただ、嘘の理由で申告する際は、バレる可能性があることも視野に入れておかなければなりません。

バレた時の対策をした上で、退職申告に臨みましょう。