会社といえば、大きなビルや工場、小さな事務所など、色々な形があります。
そうした中、個室がない会社に勤めている人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、個室がない会社で上手く退職を切り出す方法をレクチャーいたします。
会社に個室がないせいで、他の社員の目が気になる。上司に退職を言い出せない。
会社に個室がなくても退職を切り出せる。
目次
個室がない会社で退職を切り出す方法
では、早速ですが解説してまいります。
本記事では5つの方法をまとめました。
先にアポイントを取る
いきなり話を持ち出すのではなく、先にアポイントを取っておくとよいでしょう。
アポイントの取り方は、LINEでもいいですし、直接言うのもいいです。
アポイントを取るだけなら、他の社員に退職の事がバレる心配はないので、安心して言い出せます。
●●さん、すみません。実は少しお話したいことがありまして、お時間あるときで構わないので2人きりで話す時間を設けていただいてもよろしいでしょうか??お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
このように、「2人きりで話したい」という趣旨を伝えておけば、上司も察して2人きりで話せる場所を設けてくれます。
例えば、近くの喫茶店や飲食店などですね。
残業がチャンスに?上司と2人きりになるタイミングを待つ
サラリーマンの誰しもが嫌がる残業ですが、今回に限ってはチャンスのきっかけとなってくれます。
なぜなら、残業をすることで上司と2人きりになれる可能性が高くなるからです。
残業といっても、全員が全員同じ時間とは限りません。
1時間しか残業しない人もいれば、2時間残業する人もいるわけです。
例えば、あなたの残業時間が長いほど、その間に他の社員が退社する可能性も高くなります。
- 上司と2人きりになるタイミングを伺う必要があるので、必ず残業をしないといけない。
- 必ずしも上司と2人きりになれるとは限らない。上司が先に帰ることも・・。
- 社員が多い会社はやりにくい。やりやすいのは、せいぜい5~8人程度の会社。
少々手間のかかる方法なので、実践される際は上記の項目を頭に入れておきましょう。
土日(休日)に会社に行く
中小企業に限った話ではありませんが、従業員は休日でも上司(社長)のみ出社しているというケースはよくあります。
他の従業員がいないので、退職申告をする絶好のチャンスです。
ただし、休日に必ずしも上司がいるとは限りません。
勇気を持って行ったものの、誰もいなくて肩透かしをくらう可能性があります。
そのため、上司が休日に出勤するかしないかは、事前に確認しておくといいでしょう。
退職届を郵送で出す
上司に直接申告する勇気がない人は、郵送で退職届を出すのも1つの方法です。
口答で申告しようが郵送で申告しようが、本人が退職の意思を伝えれば、退職申告は有効となります。
これは後述する「メール(LINE)で退職申告する」にも言えることです。
ですから、郵送で退職申告しても何ら問題はありません。
配達証明サービスを使おう
退職届を郵送する際は、配達証明というサービスを利用しましょう。
配達証明とは、言葉の通り配達した証明を記録として残すサービスです。
というのも、上司の中には退職届を破り捨てて証拠隠滅をする人もいます。
こうした事態を避けるためにも、配達証明で送るのが確実です。
メール(LINE)で退職申告する
メールやLINEで退職申告するのも1つの方法です。
書面と違って郵送する必要がないので、手っ取り早く退職の意思を伝えられます。
ただし、メールやLINEでの退職申告は、いくつか注意点があります。
詳しくは下記記事にまとめていますので、よろしければ一度ご覧になってみてください。

以上、5つの方法を解説しました。
個室がない会社で退職申告を切り出せないとお悩みの人は、これらの方法を試してみてください。
退職を切り出すときの注意点
せっかく退職を切り出すことができても、状況次第ではスムーズに退職できないことがあります。
そこで本記事では、退職申告を切り出すときの注意点をまとめました。
繁忙期は避ける
繁忙期は、全社員がバタバタしています。
そうした状況で退職申告をしても、引き止められるのは目に見えています。
民法上、会社側が社員の退職申告を引き止めることは不可能です。
しかし、社会人のマナーとして、タイミングは考えたほうがいいでしょう。
たとえ退職できたとしても、他の社員のあなたに対する印象が悪くなるだけです。
特に円満退職を視野に入れているのであれば、落ち着いた時期に退職申告しましょう。
期間に余裕を持って伝える
退職申告する際は、期間に余裕を持って伝えることが大事です。
民法上、退職申告は退職の2週間前から認められていますが、実際その期間だと会社側もバタバタしてしまいます。
先述した繁忙期との重なりもあると、なおさらです。
そのため、退職申告は最低でも2ヶ月~3ヶ月前に行いましょう。
自分の気持ちをしっかりと伝える!曖昧な伝え方はしない
退職をすると決断した以上、自分の気持ちをしっかりと伝えましょう。
「退職を考えていまして・・」などといった曖昧な言い方だと、会社から引き止められてしまいます。
また、曖昧な言い方をするということは、あなた自身に迷いがあることを意味します。
迷いを断ち切るには「なぜ今の会社を辞めたいのか?」、「会社を辞めて後悔しないか?」、「会社を辞めた後はどうするのか?」など、自問自答を行ってご自身の気持ちを整理させましょう。
自分の気持ちを整理することで、退職時の迷いを振り切れます。
どうしても言い出せない場合は退職代行サービスに頼ろう
ここまで、あなたが無事に退職申告を切り出せるように、具体的な方法を解説してきました。
しかし、中には上司からの圧力やパワハラが酷くて、中々退職を切り出せないという方も多いのではないでしょうか。
「どうしても退職を切り出せない・・」、そんな人におすすめのサービスが退職代行サービスです。
退職代行サービスとは、名前の通り業者があなたに代わって退職手続きを行ってくれるサービスのことです。
一度依頼が成立すれば、後は全部業者が対応してくれます。
あなたは二度と出社することなく退職ができてしまいます。
退職代行サービスの内容は業者ごとに変わる
退職代行サービスは、原則退職代行手続きがメイン業務です。
しかし、それ以外にも残業代の未払いや有給消化の交渉を行ったり、転職活動をサポートしてくれたりと色々なサービスがあります。
細かい内容は業者ごとに異なりますので、詳しくは下記ランキングページをご覧いただければと思います。

退職代行サービスを利用するときの注意点
労働者の味方ともいえる退職代行サービスですが、利用する際は2つの注意点があります。
1つ目は、円満退職が見込めないです。
第三者が退職手続きに踏み込む以上、会社側からしても良い気分ではありません。
たとえ無事に退職できても、円満退職は難しいでしょう。
2つ目は、依頼料金が高いです。
退職代行サービスの利用料金の相場は、25,000円~30,000円と決して安くはありません。
依頼の際は、相応の出費を覚悟する必要があります。
しかし、この金額で確実に退職できると思えば、出費が多くても前向きに考えられるでしょう。
まとめ
個室がない会社は意外に多く、それがきっかけで退職を切り出せないということも珍しくはありません。
しかし、「アポイントを取る」、「郵送で退職届を出す」などの方法を実践することで対策はできます。
個室がないからと悲観せず、今回解説した方法を実践して無事に退職を成功させましょう。