退職の基礎知識

辞めたいけど辞められない?退職を引き止められる理由と対処法を解説

退職をしたいと考えていても、いざ相談したら会社側に引き止められるケースも多いのではないでしょうか。

法律上、企業が労働者の退職を引き止めることはできず、労働者が退職を申し入れた際は素直に受け入れなければなりません。

しかし、会社側に色々言われてしまうと、退職への意思は揺らいでしまいます。

自分は本当に辞めていいのか?」、「辞めちゃいけない気がする」、「もう少し様子を見るか」などと考え、結局退職できずじまいです。

そこで本記事では、退職を引き止められたときの対処法をまとめました。

 

本記事がおススメな人

上司に退職の相談をしたら、引き止められて悩んでいる。

 

本記事を読むメリット

退職時に引き止められても、それを振り払い無事に退職できる。

 

何で邪魔するの?退職を引き止められる理由

会社を辞めるのは労働者の権利なのに、どうして引き止められなければいけないのでしょうか?
その理由は、会社や上司自身にとって不都合になるものから、あなた自身を思っている理由まで様々です。

本段落では、5つの理由をまとめてみました。

貴重な人材を失いたくないから

会社では1人の社員を育てるだけでも、時間とコストをかけます。

その結果、優秀かつ貴重な人材は生まれます。

やっとの思いで育った優秀な社員は、そんな簡単に確保できるものではありません。

そのため、会社側としては辞めてほしくないのが本音で、つい引き止めてしまうのです。

人材不足になるから

社員が1人減るということは、会社の業務にも大きな影響を与えます。

本来成り立っていた業務が1人抜けることで、作業が追い付かなくなったり、他の社員に任せたりしなければなりません。

また、人材不足の会社は時間に追われていることが多く、仮に新人を確保できても、教育する余裕がないこともあります。

人材不足による影響から、会社側としては引き止めてしまうのでしょう。

人員を補充する必要があるから

先ほども話しました通り、社員が1人抜けた際には、また新たな人材を確保する必要があります。

しかも、確保するといっても簡単にいくものではなく、会社に募集してこない限りは採用しようにも採用できません。

また、新人を採用できても次に教育が必要です。

一から教育することを考えると、人員を1人補充することは会社側からして非常に大変な作業です。

こうしたことから、できることなら社員の退職を阻止しようとします。

上司自身が困るから

上司といえば、チームや組織のマネージメント業務も行います。

部下の管理を行うため、退職者が出た場合、会社側から「管理能力がなっていない」と判断されることもあります。

会社側から評価を下げられるのは、上司の立場としてはなるべく避けたいところです。

また、社員が1人抜けることで部署の生産性が低下し、業績が下がることも考えられます。

そうなると、一番困るのはやはり責任者の上司です。

そのため、上司が自分の保身のために、引き止めようとします。

聖人君主?あなたのためを思っているから

自分や会社の都合ばかりを考える上司が多い一方で、本気であなたのためを思って引き止める上司もいます。

というのも、会社を辞めるとなれば、また新たに仕事を探す必要がありますし、無事に転職できてもその会社で失敗する可能性もあります。

特に、過去に失敗を経験している上司の場合、過去の自分と重ねている部分もあるのかもしれません。

退職を引き止められないようにするには?7つの対処法を解説

このように、様々な理由から会社側は、あなたの退職を引き止めようとします。

退職を引き止められない方法はないのでしょうか??
もちろん、あります!

そこで本段落では、退職を引き止められないようにするための方法を7つまとめました。

円満退職するという意味でも役に立つ方法なので、活用してみてください。

強い意思を持って自分の気持ちをしっかりと伝える

会社側からすれば、なるべくあなたには辞めてほしくないと考えています。

そのため、最初の申告時には必ずあなたを引き止めてくるでしょう。

しかし、本気で会社を辞めたいのであれば、相手が引き止めてきても、あなた自身が強い意思を持って退職申告することが大事です。

曖昧な言い方だと、間違いなく言い返されます。

どうして辞めたいと思ったのか?」、「辞めた後どうしたいのか?」など、あなたの気持ちをしっかりと伝えましょう。

証拠を残す!退職は書面で伝える

退職申告の仕方は色々ありますが、口頭で述べるよりは書面で伝えることを推奨します。

なぜなら、書面は証拠として残るからです。

口頭の場合、口で言っただけになるので、証拠としては残りません。

性格の悪い上司だと、「何の話だっけ?」とごまかされて終了です。

でも、書面も捨てられてしまう可能性がありそうです…。目の前でビリビリに破られる可能性もありそうじゃないですか?
それをやられると、確かに書面でも証拠は無くなります。

しかし、証拠を残す方法は一応存在します。

それは、配達証明で退職届を郵送してしまうことです。

郵送料金は少し高くなりますが、配達証明にすることで控えに追跡番号が記載されるので、相手も言い訳できなくなります。

書面で申告して仮に破り捨てられることがあれば、配達証明で試してみるとよいでしょう。

繁忙期は避ける

繁忙期は社員全員がバタバタしています。

そのタイミングで退職の話を持ちかけても、上司から却下されるのは目に見えています。

また、あなたが辞めることで残った社員への負担も大きくなり、迷惑をかけてしまいます。

そのため、繁忙期が過ぎるまで退職するのは止めておきましょう。

でも、会社によっては1年中繁忙期というケースも・・。例えば、ドライバーや医療関係とか。
その場合は、繁忙期というよりは日数に余裕を持って伝えると良いかもしれません。

詳しくは後述の「余裕を持って退職を伝える」にて解説します。

余裕を持って退職を伝える

会社を退職する場合、民法上では2週間前に申告することが定められています。

そのため、2週間前に申告さえすれば、法律上では退職が認められます。

しかし、先ほど話した繁忙期の事情も考慮すると、退職申告から2週間で辞められないこともあります。

そのため、会社を続ける余裕がある場合は、2ヶ月~半年前と時間に余裕を持って伝えましょう。

余裕を持って伝えれば、会社側もその間に新たな人材確保や業務の引継ぎに集中できます。

やむを得ない理由を伝える

「親の介護が必要になった」、「体の健康の都合上」など、やむを得ない理由であれば、会社も引き止めにくくなります。

それって要するに嘘を付くわけですよね?中には本当の事例もあるかと思いますが・・。
確かに嘘と言われたら反論はできませんが、会社側が家庭の事情に干渉することなんてできません。
極端な話、バレなければ良いというわけですね!

ただし、干渉までとはいかなくても、事情を詳しく聞いてくる上司はいます。

病気の場合、「何の病気?治すのにどのくらい時間がかかるの?」といったイメージです。

この時、「えーと、確か・・」といった曖昧な言い方をすると、嘘だと見抜かれる可能性があります。

そのため、やむを得ない理由で退職申告する際は、質問がくることも想定しておきましょう。

前向きな理由を伝える

やむを得ない理由とは反対に、前向きな理由を伝えるのも効果的です。

例えば、「現職の業務ではできないキャリアアップを目指すために転職したい」、「新しい業界に挑戦してみたい」などといった理由ですね。

ポイントなのは、今の職場では実現できないという趣旨を強調することです。

そうすることで、相手も引き止めにくくなり、退職を認めざるを得ません。

円満退職を希望するようでしたら、感謝の気持ちとセットで伝えれば、なおよしです。

最初は引き止めても、あなたの前向きな気持ちに押されて、最後は応援してくれるかもしれません。

転職先を決めてしまう

一番効果のある方法として、退職申告をする前に転職先を決めてしまうことです。

転職先が決まりさえすれば、会社側も引き止められません。

時間との兼ね合いで、仕事と並行しながら転職先を探すのは大変かもしれませんが、後々の事を考えるなら先に転職活動を行っておくのがベストです。

要注意!退職を引き止める悪魔のささやきと対処法

ここまで退職を引き止めにくくする対処法を解説してきました。

しかし、中には負けじとあなたを引き止めようとする上司もいます。

まるで、あなたに踏みとどまれと言わんばかりに、甘い言葉や脅しを仕掛けてきます。

本段落では、悪魔のささやきとも言える事例と対処法をまとめました。

悪魔のささやきその①:会社にはどうしても君が必要なんだ!!

人は求められると、本能的に嬉しく感じます。

しかし、その言葉に惑わされてはいけません。

あなたは、どうして退職を決意しましたか?どうして今日、会社に申告したのでしょうか?

ここまでの経緯を今一度じっくりと思い出してください。

そうすれば、会社からの言葉に惑わされることはないでしょう。

大体、本当にあなたのことを必要だと思ってくれているのであれば、普段からそう言ってくれるはずです。

都合のいい時だけ褒めて、引き止めようとしている根端が丸見えです。

悪魔のささやきその②:待遇をよくするから考え直してくれないか?

収入面などの不満を理由に退職を申し出ると、待遇アップを持ちかけて引き止めてくるケースもあります。

しかし、待遇アップは上司の一存で決められるものではありません。

それは口約束で終わる可能性もあるということでしょうか?
十分にありますね。

そのため、待遇を良くするからと言われても、口車に乗せられてはいけません。

仮に待遇アップの話を聞き入れるようでしたら、口約束だけではなく、書面による約束の掲示も求めておきましょう。

悪魔のささやきその③:後少し、後任が決まるまで待ってくれないか?

後任が見つかるまで待ってほしい」と引き止めてくるケースもあります。

この時、「後任が見つかるまでなら・・」と承諾してしまう人もいますが、安易にOKするのはNGです。

タチの悪い会社だと約束しておきながら、後任探しを後回しにされ、結局仕事をダラダラ続けるはめになります。

とはいえ、新しい人材の確保も楽ではありませんよね。
そうした場合、2~4ヶ月と余裕のある期間を設定するとよいでしょう。

余裕を設けた上で退職の趣旨を伝えれば、あなたも抵抗を抱くことなく辞められます。

それでも「後任が・・」と言ってくるようでしたら、キッパリと断りましょう。

悪魔のささやきその④:今の君では他の会社だと通用しないよ?

他の会社では通用しないという脅しをかけ、退職を引き止めてくるケースもあります。

会社の偉い人からそんなこと言われると、信じてしまいがちですが、口では何とでも言えます。

上司があなたの全てを知っているわけではないですし、大体「他の会社では通用しない社員を、どうして未だに雇っているんだ?」という話です。

まるで矛盾していますよね。

結局はあなたの退職を止めたいから、適当な事を言って脅しているにすぎません。

真に受ける必要はないので、あなた自身の気持ちをしっかりと伝えましょう。

悪魔のささやきその⑤:君がいなくなると同僚や後輩が苦しむことになるよ

あなたが辞めることで、他の社員が苦しむと脅してくるパターンです。

これは退職を引き止める理由でも挙げた通り、実際に社員が1人減るだけでも、会社にとっては大きな損失となります。

そのため、すぐに辞めるのではなく、2ヶ月~4ヶ月と期間に余裕を持って退職申告するとよいでしょう。

余裕を持って伝えれば、その間に業務の引継ぎができて人手不足に備えられます。

ただ、それでもしつこく言ってくる場合は、意見を受け流しつつ、自分の気持ちを強く伝えましょう。

他の社員の事を考えるのも大事ですが、一番大事なのはあなた自身の気持ちです。

悪魔のささやきその⑥:この人でなし!非難の嵐

退職申告をした途端に、ひたすら非難してくるケースです。

ここまで来ると、最早ただの腹いせと言っても過言ではありません。

腹いせまがいの言葉を真に受ける必要はないので、あなたは大人の対応を取りつつも、ひたすら自分の気持ちを伝えましょう。

悪魔のささやきその⑦:損害賠償を請求するぞ?

退職を引き止める強硬手段として、「損害賠償を請求する」などと脅迫まがいの言葉を投げてくるケースもあります。

こうなると、脅迫罪の域に入るので、無理に1人で抱え込んではいけません。

家族や知人、他の社員、労働基準監督署などに相談しましょう。

また、余裕があれば、ボイスレコーダーで発言を録音しておくとベストです。

録音しておけば証拠ができるので、有利に立ち回れます。

最終手段!どうしても辞められないときの方法

対策を講じても中々退職できない」あるいは「とにかく今すぐにでも辞めたい」という人は多いのではないでしょうか。

辞めたくても辞められない・・・。

そこで、活躍するのが退職代行サービスです。

退職代行サービスとは、その名の通りあなたに代わって退職手続きを行ってくれるサービスのことです。

依頼が成立すれば、後は全て業者が手続きを行います。

つまり、あなたは二度と出社することなく、退職できるわけです。

でも、民法上だと退職するには、2週間前に申告する必要がありますよね?なので、最低でも2週間は出社しないといけないのでは?
それはあくまでも会社を辞めるための条件であって、出社しなければいけないというルールではありません。
どういうことでしょうか?
つまり、退職申告してから、有給を消化するか欠席扱いにして休んでしまえば良いのです。そうすれば、事実上の即日退職が可能となります。
なるほど!

また、会社の合意が得られれば、欠席扱いじゃなくても即日退職ができます。

退職代行サービスは、そうしたことを実現するためのサービスなので、安心してご利用頂けます。

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依頼料金は高いです

退職代行サービス唯一のデメリットは、依頼料金が高いということです。

細かい料金は業者で異なりますが、安くても25,000円~30,000円程度は発生します。

弁護士が運営しているサービスだと、50,000円近くはかかります。

退職代行は1回限りではあるものの、決して安い額とは言えません。

ただ、いずれの業者も無料相談に対応していますので、まずは相談だけでもしてみるとよいでしょう!

加えて、確実に退職を成功させてくれると思うと、多少高い金額でも十分に払う価値はあります。

まとめ

会社からすればあなたは貴重な人材なので、そう簡単に辞めさせてはくれません。

しかし、大事なのは会社の意見ではなく、あなた自身の気持ちです。

いくら会社が甘い言葉を投げかけてこようが、それに負けてはいけません。

あなたが新しい道に進むためにも、本記事でお話した内容を参考に、勇気を持って退職申告しましょう。