退職の基礎知識

退職上等!パワハラで仕事を辞めたい人が必見の1ページ!

パワハラが原因で、仕事を辞めたいと考えている人も多いのではないでしょうか。

しかし、苦労して入った会社をいざ辞めるとなれば、抵抗はあるでしょう。

パワハラで会社を辞めるのは甘えなのか?」それとも「会社を辞めてもいいのか?

また、「自分が受けているのはそもそもパワハラなのか?」など、考え出したらキリがありません。

そこで本記事では、パワハラにおける退職事情を解説いたします。

 

本記事がオススメな人

パワハラを受けているけど、会社を辞めていいのか悩んでいる。

 

本記事を読むメリット

今の会社を辞めるか辞めないかを決心できる。

 

これだけでパワハラです!6つの事例を紹介

そもそもパワハラの定義がイマイチという人も多いのではないでしょうか。

パワハラとはパワーハラスメントの略で、簡単に言ってしまえば職場内での嫌がらせです。

部長や課長、先輩など、地位の高い者が自分の立場を利用して、地位の低い者に嫌がらせをする行為全般が該当します。

特に現代では、コンプライアンスが厳しくなったこともあり、細かいことでもパワハラに該当します。

本段落で解説する内容は全てパワハラに該当します。

1つずつまとめましたので、見てまいりましょう。

暴言や脅し

  • バカやアホなど、ただの悪口
  • ブスやデブなど、容姿に対する悪口
  • 「仕事ができない」、「能無し」などと罵る
  • 「辞めさせるぞ」といった脅し

このような暴言や脅しは、「言葉の暴力」ともいって、精神的侵害に当たります。

暴力を繰り返す

殴るや蹴るといった行為はもちろん、軽く引っぱたくだけでも、暴力(身体的侵害)に当たります。

ひと昔前までは、暴力をふるうことで気合いを入れるという考えが強かったですが、現代ではそんなこと許されません。

暴力は立派なパワハラです。

仕事を大量に押し付ける

  • 他の社員と比べて仕事の量が多い
  • 自分の能力に合わない仕事を要求してくる

上記は過大な要求といって、無理難題を押し付ける行為が該当します。

社員にできないことを無理やりやらせるのは、パワハラです。

仕事を全然与えてくれない

  • 全く仕事を与えない
  • 簡単すぎる仕事しか与えない(お茶配りやファイルの整理)

業務上の合理性がなく、相手の能力や経験に見合わないレベルの低い仕事を与えるのは、過小な要求に当たります。

仕事を押し付けすぎるのがパワハラな一方、仕事を与えなさすぎなのもパワハラなのです。

仲間外れを行う

  • 1人だけ席を離れた場所にする
  • 露骨に1人だけハブるような言動が目立つ

このように、「1人だけ~」といった仲間外れを彷彿させる行為は、人間関係からの切り離しでパワハラに該当します。

プライベートに干渉する

退社後や休日の様子などを過度に聞いたり、携帯を勝手に覗いたりする行為は、個の侵害に当たります。

本人が納得した上で教えるのは良いとして、嫌がっているにも関わらず、無理やり干渉して精神的苦痛を与えた場合はパワハラが成り立ちます。

同性はもちろん、異性に行った場合はセクハラに該当することもあります。

もう辞めたい!パワハラを受けている人が退職することで得られる3つのメリット

パワハラには色々な種類がありますが、いずれも精神的な苦痛を味わうことに間違いはありません。

先ほど解説したパワハラの事例に1つでも該当しているようでしたら、退職を検討したほうがいいでしょう。

それに、パワハラから解放されることで得られるメリットは大きいです。

本段落では、3つのメリットに触れていきます。

うつ病の発症を抑えられる

人はあんまりストレスを抱え込むと、うつ病を発症する可能性があります。

うつ病は一度発症すると、精神的症状から身体的症状まで様々な症状を引き起こします。

また、完璧に治すまでに時間が掛かり、その間休職せざるを得ません。

休職ということは、ブランクが生じるという意味ですよね・・??
その通りです。ブランクが生じれば職歴に影響するため、今後の転職活動が不利になります。

体に害があるだけではなく、転職活動にも支障が及ぶことを考えると、デメリットしかありません。

頑張って我慢したのに、凶となっては本末転倒です。

であれば、さっさと今の会社を辞めてストレスから解放されたほうが、あなたの人生は充実化するのではないでしょうか。

我慢も大事ですが、我慢のしすぎはさらなる不幸を呼ぶということを頭に入れておきましょう。

仕事がはかどる

パワハラに耐えながら仕事をしたところで、ストレスを感じるだけです。

毎日憂鬱な思いをして仕事をしなければいけないので、業務に支障が出ます。

そうなると、仕事どころではありませんよ💦

しかし、パワハラから解放されれば、余計な事を考える必要がなくなるため、仕事に注ぐことができます。

プライベートが充実する

パワハラから解放されれば、仕事だけではなくプライベートも充実します。

理由は先ほど解説した「仕事がはかどる」と同じで、パワハラによる悩みから解放されるところにあります。

ストレスを抱えていると、休日でもその事ばかりを考えてしまいます。

楽しいことも楽しめなくなったり、憂鬱な気分になって1日中寝込んだりと、せっかくのプライベートが台無しです。

パワハラの解消は、プライベートの充実化にも関係大アリだと思っておきましょう。

パワハラを理由に会社を辞めるときの注意点

ここまでの説明を聞いて「会社を辞めたい!」と決心された人もいるのではないでしょうか。

しかし、会社を辞めるといっても、闇雲に辞めていいわけではありません。

確かに辞めた後の事も考えないといけないですからね。転職先を見つけておくとか?
もちろん、転職先の事を考える必要もありますが、パワハラで悩んでいる人の中には「今すぐ辞めたい」と考えている人もいます。
転職どころではない人もいるわけですか。では、何に注意しなければいけないのでしょうか?
それは退職理由です。

退職の理由には、「自己都合退職」と「会社都合退職」の2種類あります。

例えば、「仕事が合わない」や「引越しすることになった」などの理由で辞める場合は、自己都合退職に該当します。

一方、会社側から退職を強要されたり、会社側の原因で労働者が退職という判断を迫られたりした場合は、会社都合退職となります。

パワハラで会社を辞める場合は会社都合退職で

本題に戻りますが、パワハラは会社側の原因によるものなので、後者の会社都合退職に該当します。

したがって、会社都合退職で辞める必要があります。
どうして会社都合退職で辞めないといけないのですか??
はい、なぜなら失業保険に関係してくるからです。

失業保険はお分かりの通り、失業した際に政府から支給される給付金の事です。

ただ、自己都合退職で辞める場合と会社都合退職で辞める場合では、扱いに差が出ます。

以下、退職理由による違いです。

給付までの待機期間 給付日数
自己都合退職 7日間(制限期間は3ヶ月) 90~150日
会社都合退職 7日間 90~330日
これは確かに差があると言わざるを得ません。会社都合退職のほうがメリットは大きいですね。

転職活動が長引くことを考えたら、失業保険は素早く長く受け取りたいものです。

そのため、パワハラが原因で会社を辞める場合は、会社都合退職にしなければなりません。

パワハラの証拠を集める方法

会社都合退職で辞めるには、会社がパワハラしていることを認めてもらう必要があります。

たとえ本人がパワハラを受けたと言っても、会社が認めない限りは自己都合退職となります。

会社だって易々とは認めないですよね・・。
会社にパワハラと認めさせる方法はただ1つ・・証拠を集める他ありません。

そこで、本段落ではパワハラの証拠を集める方法を6つ紹介いたします。

録音

メジャーな方法ではありますが、録音は有力な証拠となります。

生の声がそのまま残るので、相手は言い逃れできません。

暴言によるパワハラが行われている場合は、録音するのが最適な方法です。

ただ、録音をする際は、相手にバレないようにすることはもちろん、誰と誰の会話なのかをハッキリさせる必要があります。

相手の声だけではなく、ご自身の声も含めておきましょう。

そうすることで、証拠として認めてもらいやすくなります。

動画撮影

動画撮影は、暴力を受けたときの証拠として役立ちます。

ただ、暴行の瞬間を上手く撮らないと証拠としては成り立ちにくく、録音よりもバレやすいです。

撮影の際は誰かにお願いし、事前にきちんと打ち合わせした上で臨む必要があります。

メールやLINEを保存しておく

メールやLINEなど、文章上で心ないメッセージを送ってくる場合は、破棄せず保存しておきましょう。

また、証拠隠滅として相手に削除される事も想定し、スクショやキャプチャなどをして別のフォルダーに保存することも推奨します。

日記やメモ帳に詳細を書き留めておく

録音や動画撮影が難しい場合は、日記やメモ帳に日々のパワハラの様子を書き留めておきましょう。

相手からどのようなパワハラを受けたか?」、「日付や時間」、「近くにいた人」など、事細かく記載します。

詳細を書き留めておくことで、証拠として有力になりやすく、証言者や目撃者を探す際にも役立ちます。

同僚の証言を集める

第三者の証言も、有力な証拠として成り立ちます。

パワハラを訴える際、協力してくれる人がいるか探してみましょう。

証言者が多ければ多いほど、証拠として認めてもらいやすいです。

医師の診断書

医師から書いてもらえる診断書も証拠となります。

パワハラが原因でうつ病や精神疾患を発症した際に詳細を伝え、「パワハラが原因」と書いてもらえば、パワハラがあったことが成り立ちます。

同僚の証言と同様、第三者(特に専門である医者)からの証言は、証拠として十分です。

認めてくれない!会社都合で退職をするには?

何とか証拠を集めたものの、それでも会社都合と認めてくれないケースは多いです。

なぜなら、会社都合退職は、会社側が助成金を受け取れなくなるというデメリットがあるからです。

会社がどうしても認めてくれない場合は、諦めるしかないのですか・・??
いえ、諦めるのは早いです。

会社が会社都合退職を認めてくれない場合、本段落で解説する2つの方法を実践しましょう。

退職届を郵便配達証明で届ける

郵便配達証明とは、その名の通り郵便配達したことを証明できる配達方法です。

郵便配達証明であれば、いつ・どのような内容の文章を送ったかを記録として残すことができます。

つまり、パワハラによる退職の意思を記載しておけば、それが証拠になるわけですね!

退職届は労働者の権利なので、申告した時点で有効です。

そのため、会社都合退職が認められない場合は、郵便配達証明で送り付けてしまいましょう。

ハローワークに行く

色々健闘したけど、それでも自己都合退職として処理されてしまった・・」というときに役立つ方法がハローワークです。

ハローワークでは、なんと離職理由を変更することができます。

離職票に書かれている理由が自己都合だった場合、ハローワークの窓口で事情を説明しましょう。

事情を説明し、ハローワークが認めてくれた際には、会社都合退職としてもらえます。

ただし、ハローワークに認めてもらうためには、証拠を添えて説明する必要があるので、退職前に必ず証拠を集めておきましょう。

パワハラなんて怖くない!最後の手段は退職代行サービスを!

パワハラで悩んではいるけど、中には退職申告する勇気が出ないという人もいるのではないでしょうか。

そこで便利なのが退職代行サービスです。

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まとめ

パワハラは、今なお日本社会が抱える問題の1つです。

厚生労働省の調査によると、相談件数は年々増えており、いかに多くの人が悩みを抱えているかが分かります。

決してあなた1人だけが抱え込んでいる悩みではないので、「パワハラで仕事を辞めるのは甘え」なんて思わず、スッパリ退職してしまいましょう。

あなたの人生のためにも、本記事をきっかけに行動に移していただければ幸いです。