- 鳴りやまない上司からの暴言、暴力
- 同僚から陰でヒソヒソと悪口を言われている、無視される
- 長時間労働、サービス残業、休日出勤が当たり前
こうした理不尽な要因から、退職を検討している人も多いのではないでしょうか。
また、この時「上司に言うのがめんどくさい」、「上司に申告するのが怖い」などの理由から、無断欠勤で辞めようと考えている人もいるでしょう。
ですが、先に警告します。
いくら今の会社に居たくないからと、無断欠勤だけは絶対にNGです。
仮に無断欠勤を行うと・・。
後々後悔しないためにも、本記事では無断欠勤と退職の諸事情をまとめました。
無断欠勤でそのまま会社を辞めようと考えている。
無断欠勤がいけない理由を知り、真っ当な辞め方をできる。
目次
無断欠勤で辞めると何が起こる?
無断欠勤とは、その言葉の通り会社に何も言わずに欠勤することを意味します。
つまり、会社側は、あなたが来ない理由を把握できていないわけです。
どういう視点であれ、会社側があなたを気にかけることは間違いないでしょう。
「バックレたのか??」、「何かあったのか??」など。
このような心配から、まずは以下の行動に出ます。
会社側から連絡がくる
会社も余分な時間を使おうとは思わないため、電話やメールなど、一番手軽な方法で連絡してくるでしょう。
あんまり出ないと、鬼電をかけてきたり、メールを大量に送ってきたりします。
家まで確認に来る
手軽な方法で連絡が取れないと、次に家まで来ることがあります。
連絡先を始め、住所も会社側に教えているでしょうから、家への訪問も避けられないでしょう。
家族に連絡する
本人と連絡が繋がらない場合、家族(実家)に連絡がいくこともあります。
何もしない、諦める
「何回も無視をする」、「何日経っても反応しない」など、会社側も最終的には諦めます。
たとえ会社側が諦めようと、あなたが無断欠勤をしたという事実が変わることはありません。
それは結果として、次の段落でお話する「無断欠勤で辞めると起こるリスク」に繋がります。
無断欠勤は絶対にダメ!辞めると起こるリスク
では、無断欠勤を続けると、どのような事が起きるのでしょうか?
4つのリスクをまとめました。
損害賠償を請求される
無断欠勤で一番のリスクと考えていいのが損害賠償請求です。
しかし、例えばあなたが重要なプロジェクトに関わっていたとしましょう。
そして、あなたが無断欠勤したことでプロジェクトに損害が出た場合、訴訟に発展する可能性があります。
数万円~数十万円程度の規模であれば、訴訟は早々に起きませんが、数百万円以上の規模となると状況は変わってきます。
数百万円以上の損失は会社からしても大きな痛手なので、そのきっかけとなった張本人に損害賠償を請求したくなるのも無理はないでしょう。
他にも会社が貸し出ししている重要な備品(オフィスの鍵とか)を返さないなど、会社にとって損失となるケースにおいても、損害賠償を請求されることがあります。
懲戒解雇となって転職活動で不利になる
無断欠勤を行った場合、懲戒解雇として会社を退職させられる可能性があります。
懲戒解雇とは、従業員が起こした不祥事を理由に会社を辞めさせられることです。
懲戒解雇で退職となった場合、履歴書に書く必要があるため、転職活動に影響してきます。
「それなら懲戒解雇って書かなければいいのでは?」と思いがちですが、懲戒解雇を記載しないと職歴詐称になります。
バレなければそれまでですが、もしもの事を考えると安心できません。
例えば、職歴詐称を理由に転職先の会社でも懲戒解雇を受ける可能性もあります。
懲戒解雇が2回も・・となると、今後の転職活動でいっそうハードルが上がります。
損害賠償に続くリスクとして、頭に入れておきましょう。
職場の人と完全に縁が切れる
無断欠勤を行えば会社を裏切る形になるので、職場の人とは会いづらくなります。
例えば、仲の良い人がいると、その人との縁も切れると考えたほうがいいでしょう。
連絡先でも交換していれば話は別ですが、無断欠勤をしている以上、自分から連絡するのも気まずいです。
無断欠勤は、人間関係に亀裂が生じることも頭に入れておかなければなりません。
家族にバレてしまう
先ほども解説しましたが、無断欠勤をすると家族に連絡がいくケースもあります。
そうなると、必然的に無断欠勤をしたことがバレてしまうでしょう。
家族の性格にもよりますが、無断欠勤となると白い目で見られる可能性も・・。
家族との関係に影響が及ぶことも把握しておきましょう。
無断欠勤=退職はNG!会社を辞める際には手続きが必要
仕事を辞めるといっても、労働者からすれば大したことには感じないかもしれません。
しかし、実際には複雑な手続きを経てようやく認められるものです。
また、その際に会社から受け取らなければいけない書類もいくつかあります。
なぜなら、転職先でも書類の提出を求められるからです。
必要な書類を見てみましょう
離職票
会社を退職したことを証明する書類で、2種類あります。
退職日から10日前後で受け取ることができ、失業給付金を受け取る際に必須です。
10日経っても送られてこない場合は、会社に催促しましょう。
それでも送られてこなければ、ハローワークに申し出れば会社に催促してくれます。
雇用保険被保険者証
雇用保険被保険者証は、雇用保険に加入していることを証明する書類です。
雇用保険は勤務先が変わっても引き継がれるため、新しい会社に提出する必要があります。
そのため、辞める際には必ず受け取っておきましょう。
源泉徴収票
所得税の年末調整を行う際に必要な書類です。
転職先の会社が年末調整を行う際に、前の会社の分もまとめて計算しなければなりません。
そのため、退職時には源泉徴収票も受け取っておきましょう。
年金手帳
年金手帳は、国民年金や厚生年金に加入していることを証明する手帳です。
会社員関係なく、20歳以上になると必ず交付されます。
年金手帳も原則同じものを使用するため、会社が保管している場合は返してもらう必要があります。
無断欠勤をした後に退職はできる?
本記事をご覧いただいている方の中には、もしかすると無断欠勤してしまった人もいるのではないでしょうか。
そうなると、心配なのは「無断欠勤をしてしまったら、もう後戻りできないのでは?」ですよね。
無断欠勤をして何日経ったかにもよりますが、まだ日が浅い内であれば、会社に籍が残っている可能性が高いです。
速やかに会社に謝罪をし、退職の意思を伝えましょう。
「明日でいいや」などと言っていると、ズルズルと引き延ばしてしまいます。
会社に連絡するのが怖い気持ちは分かります。
しかし、損害賠償請求や懲戒解雇になってしまっては元も子もありません。
後の事を考えたら、ここはどうか勇気を持って退職申告しましょう。
即日退職を実現!退職代行サービス
どうしても自分では退職申告できないという人は、退職代行サービスの利用を検討してみてください。
退職代行サービスでは、業者が退職に関係する手続きを全て行ってくれます。
依頼が成立すれば出社する必要もなくなるので、嫌な上司と顔を合わせる必要もありません。
あなたは、退職手続き完了の報告と必要な書類が届くのを待つだけです。
退職代行に関しては、下記ページで詳しくまとめていますので、よろしければ一度ご覧になってみてください。

まとめ
会社で嫌な事が続くと、無断欠勤してでも辞めたくなる気持ちは分かります。
しかし、無断欠勤で辞めたところで、救われるどころかさらなるデメリットが生じかねません。
そのため、少し勇気は必要ですが、会社を辞める際はきちんと退職申告をしましょう。
自分1人で申告するのがどうしても厳しい場合には、退職代行サービスを利用するという手もあります。
決して1人で抱え込まず、民法に沿った退職手続きを行いましょう。