機械設計って聞くと、響きはいいかもしれません。
しかし、実際は挫折者が多いことでも有名な職業です。
また、当ページをご覧になっているあなたも「辞めたい・・」とお考えではないのでしょうか?
同時に「仕事をする以上、どんな職業も同じ。だから、辞めるのは甘え」などと言い聞かせて、無理をされてはいませんか?
しかし、無理をする必要はありませんよ!
なぜなら、あなた以外にも機械設計のヤバさを実感している人は、たくさんいるからです。
そこで当ページでは、かつて機械設計の仕事に勤めていた人のリアルな声をまとめました。
・機械設計の仕事を辞めたいと思いつつも、中々決心ができない。
・機械設計の退職や不安がなくなり、決断できる。
当ページがあなたの参考になれば幸いです。
目次
直撃リポート!機械設計に勤めていた人の実体験を暴露
今回は、私の知人で以前機械設計に勤めていたという人がいましたので、その人の体験談を元に解説していきます。
- 納期厳守で激務必須!長時間労働と休日出勤が当たり前の世界
- 数学が苦手な人は涙目!シンプルに仕事が難しい
- 承認が通らない?ダメ出しの嵐
- 頭がパンク!覚える内容が多すぎる
- チームによる弊害が大きい
- ミスしたときの罪悪感が大きすぎる
- 食えない?思った以上に安い月給
1つずつ見てまいりましょう。
納期厳守で激務必須!長時間労働と休日出勤が当たり前の世界
機械設計は、納期厳守でも有名です。
もちろん、納期を守ることは社会人として当然の事と言えます。
しかし、作業量が多い割には納期が短かったり、細かい部分で要求が多かったりするため、普通の勤務時間では中々間に合いません。
また、休日出勤することも多々ありました。
数学が苦手な人は涙目!シンプルに仕事が難しい
機械設計は、単に図面を描くだけの仕事ではありません。
- 機械の一連の動作を〇秒以内に抑える
- 機械全体の重さを〇kgまでに収める
- 機械が稼働したときに、他の部品とぶつからないようにする・・など
上記は一例に過ぎませんが、設計は細かい部分に拘って図面を描くスキルが求められます。
そのため、数学が苦手な人からすれば、この上ない苦痛です。
機械設計の仕事でやっていくためには、最低でも数学が得意なことが条件となるでしょう。
承認がもらえない?ダメ出しの嵐
上の「仕事が難しい」でもお話しましたが、機械設計は細かい部分に拘って設計を行う必要があります。
そのため、上司やクライアントからのダメ出しも多く、中々承認がもらえません。
頭がパンク!覚える内容が多すぎる
先ほど仕事が難しいことに加え、機械設計は覚える内容が多いことでも有名です。
機械の材質の名称や部品の名称、加工の方法など、挙げ出したらキリがありません。
探求心が強く物覚えが良い人でも、覚える量の多さに一度は挫折しかけるでしょう。
チームによる弊害
機械設計の仕事というのは、個人ではなく基本的にチームで行う仕事です。
ですから、チームの誰かがミスをすれば、当然自分自身にも弊害が及びます。
困っているときはお互い様と言いますが、そのせいで長時間残業や休日出勤を強いられては意味がありません。
設計業界は、外国の企業と手を組むことも珍しくはありません。
ミスしたときの罪悪感が大きすぎる
製作が完了した後にミスが発覚した場合は、再製作・再加工が必要です。
自分のミスで自分が謝るだけなら、そんなに大変な事ではありませんが、現場の方にも負担をかけると思うと・・。
食えない?思った以上に安い月給
収入は会社ごとに異なるので、一概には言えません。
しかし、求人ボックスが行った調査によれば、機械設計の平均年収は437万円と発表されています。
参考元:求人ボックス 機械設計 の仕事の年収・時給・給料情報
低いわけではありませんが、高いわけでもありません。
ただ、Nさんのように長時間残業や休日出勤、さらには機械設計という仕事の難しさも考慮したら、この額は低いと言わざるを得ないでしょう。
Nさんだけではない?設計者のリアルな声を2chユーザーが暴露
ここまでは、Nさんの実体験を元に解説してきました。
ただ、Nさんの体験談だけだと「たまたまその人に合わなかっただけなのでは?」と思う人もいるでしょう。
しかし、機械設計に対する不満の声は、Nさんに限った話ではありません。
こちらでは、比較的リアルな声が投稿されている2chユーザーの声を拾いました。
仕事の難しさに戦慄
実際に強度計算や知識などを生かして設計できないと将来性はない。
CADの操作だけできても、使い物にならない。
設計ミスすると責任が重い。単純ミスでも後で大変なことになります。
設計ミスの被害額が数千万クラスだとほぼ辞職確定です。引用元:2ch
過労死の危機?残業時間の多さ
フツーに一日10時間残業でしょ。
デスマーチのときなんかはよくあるこった。引用元:2ch
精神を追い詰められて
今日も仕事。
なんで、こんな業界に逝きたいか。朝、嫁さんから「もう、やめてもいいんだよ」って言われた。
泣けてくる。引用元:2ch
機械設計はブラックという現実
おれがこのスレにいるのは「設計職はかっこいいのでは!?」という
変な妄想を抱かないようにするためだ。どんな仕事もつまんないし
辛いし、たまにはいいことあるかもしらんが、よその庭は青く見える
もんだ、ってことを教えてやりたいのさ。引用元:2ch
短納期の現実
短い納期につぶされそうです
引用元:2ch
このように、Nさんが挙げていた内容がチラホラと語られており、機械設計への不満は多かったです。
もし、あなたも同じことで悩まれているようでしたら、それは決して甘えではありません。
「他の人でも普通にあること」と認識して大丈夫です。
機械設計を辞めたいけど抵抗を感じる人へ
「機械設計の仕事を辞めたい気持ちはあるけど、せっかく見つけた仕事だから辞めるのはもったいない」
このようにお考えの人も少なくはないでしょう。
確かに仕事を辞めたからと終わりではなく、その後には転職活動が待ち受けています。
今の仕事を辞めることに、抵抗を抱くのも無理はありません。
しかし、自分に合わない仕事を無理に続けると、今以上に損をする可能性があります。
詳しくまとめましたので見てまいりましょう。
つらい人は無理しないで!うつ病を発症するリスク
ストレスを抱え込みすぎると精神的に追いやられ、うつ病を発症するリスクがあります。
うつ病は一度発症すると、治すのに時間がかかります。
また、うつ病を治すことに時間を掛けてしまうとブランクが生じ、転職活動で不利になります。
うつ病に対する考えは日本でも少しずつ広まってはいますが、まだ完全には定着していません。
そのため、仕事をしていて毎日つらいと感じる人は、無理をせず辞めたほうがいいでしょう。
年齢を重ねるほど転職は難しくなる
企業は若い人材を積極的に募集する傾向にあるので、年齢を重ねるほど転職活動が不利になります。
「今はまだ我慢」、「もう少しだけ様子を見る」なんて言っていると、あっという間に月日は流れます。
上司の中にも「最低でも〇年は続けたほうがいい」と止めてくる人はいますが、真に受ける必要はありません。
そのため、「機械設計は無理だな」と思ったら、スッパリ辞めて問題ないでしょう。
選択肢はあります!機械設計勤めの人に向いている職業
退職するものの、次の宛てが決まっていないと行動に移せません。
そこで、こちらでは機械設計勤めの人に向いている職業をまとめました。
CADオペレーター
設計が厳しい人は、ランクダウンをしてCADオペレーターに転職されるのはいかがでしょうか。
CADオペレーターとは、CADの操作を専門に行う仕事です。
機械設計とは違い、一から設計を行うのではなく、既に出来上がっている手書きの図面やラフ絵をパソコンで仕上げます。
したがって、一から全てを行う設計に比べてだいぶハードルが下がります。
しかも、驚くことにCADオペレーターの平均年収は「462万円」と機械設計を少し上回ります。
参考元:求人ボックス CADオペレーター の仕事の年収・時給・給料情報
機械設計は機械だけが対象ですが、CADオペレーターは機械以外にも電気や自動車などの業界も含まれます。
そのため、給与水準が高いのかもしれません。
ただし、会社によっては「CADオペレーター=設計」と一括りにしていることもあるので、転職するときは慎重に見極めなければなりません。
製造職
「機械設計は辞めたいけど、今後も機械に携わりたい」という人は、製造職への転職を検討してみてはいかがでしょうか?
製造職は言葉の通り、直接製造を行う仕事なので、製品が完成したときの達成感も得られやすいでしょう。
また、製造系の仕事であれば、土日休みや長期休暇に恵まれていることも多いです。
そのため、安定した社会人ライフを送りたい人に向いています。
ただし、体を使った作業になるので、多少の体力が求められます。
体力に自信のない人は、見送ったほうがよいかもしれません。
パソコン関係の仕事
昨今における設計の仕事は、基本的にパソコン(CAD)を使いますので、パソコンのスキルが身に付いている人がほとんどでしょう。
そのため、設計やCADとは違うパソコン関係の仕事が合うかもしれません。
パソコンを使う仕事といえば、以下の職業が挙げられます。
- 事務職(一般事務や経理事務など)
- 経理、会計
- ヘルプデスク
- システムエンジニア
- デザイナー
- プログラミング
しかも、上記は一例に過ぎず、パソコン関係の仕事は他にもたくさんあります。
ご興味のある人は、一度調べてみてください。
思い切って別の業界に入る
機械設計との縁をバッサリ切りたい人は、思い切って別の業界に転職するのも1つの方法です。
例えば、顧客と上手くコミュニケーションを取れていた人なら、営業職や接客業、販売職などの仕事が向いているでしょう。
はたまた機械設計とは、全く無縁の世界に飛び込むのもアリです。
このように、世の中分からないことだらけです。
「この業界は未経験だから」と悲観せずに、思い切って新しい世界に挑戦してみてください。
また、中々決まらないという場合は、転職エージェントやハローワークなどのサービスで職業適性検査を受けてみるのもよいでしょう。
機械設計を辞めたいけど辞める勇気がない人におすすめのサービス
ここまでの話を聞いて、機械設計の仕事を辞めたいという思いが強くなった人もいるのではないでしょうか?
しかし、言い出す勇気がなかったり職場からの圧力が大きかったりなど、退職に持ち込めない人は多いことでしょう。
退職代行サービスとは、あなたの代わりに退職手続きを行ってくれるサービスです。
一度業者に依頼すれば、あなたは二度と出社することなく退職できます。
ですので、自分で辞める勇気がない人は、退職代行サービスの力を借りてみるとよいでしょう。
当サイトでも詳しくまとめていますので、よろしければ一度ご覧になってみてください。
まとめ:機械設計の仕事を辞めたい人は辞めても大丈夫!
機械設計に限らず、どんな仕事でも生活に関わることなので、慎重になる姿勢は理解できます。
しかし、自分に合わない仕事を蛇足で続けたところで、果たして幸せになれるのでしょうか?
もちろん、転職活動というのは簡単ではなく、転職先の職場でも上手くいかないことは考えられます。
ですが、動かないことには何も変わりません。
機械設計の仕事がつらいと感じた場合は、辞めても大丈夫なのです!
人生は一度きり。誰もが幸せを獲得する権利があります。
あなた自身の将来と幸せのためにも、今の状況をじっくりと見つめ直し、最適な答えを出していただければ幸いです。